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桂庵禅師没後500年祭顛末記=伊敷仮屋町内会を全力サポート=

  7月12日、13日にかけておこなわれた伊敷仮屋に住んだ偉人「桂庵玄樹」禅師の500年祭の報告をします。

 私の後援会の愛称は「薩摩のこころ・夢ネットワーク」であることから、薩摩の精神文化に影響を与えた桂庵禅師の500年祭を側面支援することは、当然の流れであったといえます。

 伊敷仮屋町内会とは、かれこれ8年ぐらいのおつきあいがあり、昨年落選したときは、「当落に関わらず、この500年祭は全力で支援します」と宣言し、そのまま実行してきました。

 この桂庵禅師は500年前の人物であるのですが、日本の朱子学の開祖であり、現在の道徳的な考え方に影響を与えた人物です。戦前の道徳教育と合致することから、桂庵の顕彰活動が盛んで、100年前の400年祭には、時の県知事の肝いりで、県庁のなかに担当者が置かれて、盛大に行われた記録があります。しかし、戦後の教育方針の変更や、しかもわかりやすい伝記本もないことから、どちらかというとなじみが薄くなっていました。

 伊敷仮屋町内会では、これまで桂庵墓の清掃活動をずっと続けてきて、命日にあわせた六月灯をどちらかというとこじんまりと継承してきました。当初は、仮屋町内会の方も、500年祭も例年通りの規模に少し毛が生えたくらいでいいのではないかという意向でした。

 私は、島津いろは歌や、島津家の英明な君主を生み出した学術基盤を築き上げた源流になる人なので、非常に偉大であり、500年祭は是非盛大にしましょうと、各種の資料を配り、粘り強くお話して、ようやく了解をいただきました。

 盛大にするためには、予算の裏付けもないといけないということで、「そうしんまちづくり振興基金」への助成金の申請をするように、町内会の橋口春生会長にお勧めし、そのための書類作成を全て引き受け、おかげさまで、申請した満額をいただくことができました。本当にうれしかったです。

 これまで桂庵禅師の慰霊祭と六月灯では、桂庵の顔写真が全くなかったことが、桂庵禅師の偉大さを知る人が少なくなった1つの原因でないかと考え、まずは分かりやすいイラストを作ろうということで、この助成金を活かして、桂庵禅師の顔入りのノボリと横断幕を製作しました。こんな感じです。
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 そして、このノボリが国道3号線沿いに30本も立ち、ムードを一気に盛り上げました。このノボリのアイデアをくださったのは、島津義秀さんでした。

 また仮屋町内会の住人である森田孝一郎さんにはポスターを製作いただきました。

 また濱田酒造㈱には、焼酎の献納と寄付をいただき、南九州コカコーラさんには、お茶のペットボトル茶織(さおり)を献納いただきました。

 12日の夜は、桂庵を語る夕べを開催し、専門家の様々な視点から桂庵という人物をクローズアップしました。桂庵禅師の墓をライトアップして、語る会をしたのは史上初めてのことかと思います。これは、NPO法人CSS九州の新福憲一理事の助言で実現しました。夕べには、鹿児島県文化協会の二見剛史会長、かごしま探検の会の東川隆太郎代表、西郷隆盛公奉賛会の新宅和正専務理事、山口県在住の桂庵研究家の上村清美さんなど、多くの方に桂庵への思いを語っていただきました。
 
 翌日の13日は午前10時から、法要と記念式典を開催し、伊藤祐一郎県知事・森博幸鹿児島市長にも出席いただきました。事前に要請活動をしてあった甲斐がありました。ここでも参列者は予想以上に集まり、はっきりいって慌てました。
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 午後2時から九州大学大学院の東英寿教授の記念講演会を伊敷公民館で開催しました。なんと会場に用意した客席は100席なのに対して、200人が押し寄せ、公民館中から椅子をかき集めてなんとか、うまくいきました。
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 夜は、六月灯が行われ、一連の行事が全て無事にしかも盛大に終わることができました。
あとは、報告書の作成をして、500年祭のことを克明に記録したいと思っています。

 ハコモノ・道路整備などハード整備が得意な現職県議はたくさんいますが、ソフト事業を裏方で支えることができる政治家としては誰にも負けない自負があります。鹿児島県に足りないものは、鹿児島にある魅力を効果的に発信して、人を呼び込む企画力・発想力・プロデュース力ではないかと思います。

 どちらかというと、ソフト事業のプロデュース力は、県職員はどうも乏しいような気がします。再選を果たして、これこそ鹿児島のプロデュース力だというのを議会で示していきたいものです。
  

 
by fujisakitakeshi | 2008-07-29 23:21