人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「ふとした一言から、歴史研究に火がついて」

今から6年前になりますが、息子は縁あって小野のあけぼの幼稚園に入りました。静かなたたずまい、落ち着いた路地のなか。後から園の場所は武家屋敷跡であることを知らされました。その後、屋敷の主の名前は園田清左衛門實明とわかり、調べを進めて1527年に島津家の内乱のなか、当時14歳の当主島津貴久が少数のお供に守られて避難し、敵に屋敷を囲まれるなか、實明が機転を効かせて貴久を匿った歴史の転換期を担った場所でした。貴久は命拾いし、成人して三州を統一します。その息子は義久、義弘を始めとする兄弟。後年、義弘は實明の娘を見初め正室に迎え、初代藩主家久が生まれ、島津家が現代まで続きます。鹿児島の歴史の急所を2回も担った小野中福良の園田家。史料の裏付けと関係者の証言集めを進めてきました。いよいよ史料もそろってきました。歴史研究者、小野の町内会役員有志、あけぼの幼稚園、園田家末裔と四者があけぼの幼稚園に集まり、「園田清左衛門を語る会」を初めて開きます。この歴史上の話を鹿児島の歴史にきっちり残すようにしていきます。将来は紙芝居を作りたいし、できれば看板か顕彰碑を建てたいです。埋もれた地域資源をみんなの力でふるさとの誇りにしていきます。
「ふとした一言から、歴史研究に火がついて」_b0039825_10185826.jpg

by fujisakitakeshi | 2014-01-18 10:19