廃藩置県により、これまで殿様から禄高をもらって生計を立てていた武士の生活が成り立たなくなりました。そこで、禄高に代わり、全ての華族・士族に対して公債(いわば国債みたいなもの)を交付して、当面の生活の維持のために年限を区切って利息が支給され、手元資金が出るようにしました。
この交付記録が「金禄公債證書渡牒」です。鹿児島県立図書館では「金禄公債証書渡牒」(きんろくこうさいしょうしょとちょう)で検索できます。112冊あります。これを見ると、明治時代の誰がどこに住んでいたかが見えてきます。私も自分の先祖の地である宮之城郷・国分郷を読んでみました。
先祖の名前は直接はありませんでしたが、なるほどって感じです。鹿児島城下が大区・小区制度に分かれていて、数字で割り振られているので、(例えば1大区1小区)現在のどこの地名になるのかがわからず、少し不便です。少しずつ読んでみようと思います。