鹿児島県議会議員として4期目。郷土史のことを書いていきます。
2024年 02月 03日 戊辰戦争から鹿児島に戻った後、下級武士の発言力が強くなり、藩政改革を訴える声が生まれました。要するに「俺たちの方が働いた。名門というだけでその地位にとどまるのはいかがなものか」とうものです。その結果、家老はリストラされて、名門と呼ばれた世襲門閥から、引き続き藩政を担う「参政」に選ばれたのは、桂久武だけでした。時代の変化を読み取れる、やり抜く力のある無名の人材を世に送りだしたことになります。...
2024年 02月 03日 山形県の方からご連絡いただきました。薩摩藩士で明治期に山形県知事を務めた三島通庸(みしまみちつね)を大河ドラマの誘致したいとのこと。誘致団体も結成して動されているようです。「初代山形県令三島通庸をNHK大河ドラマに推薦する会」どこかで連携を取っていきたいと思います。
2022年 09月 11日 (黎明館所蔵:桂庵禅師肖像画) 薩南学派の開祖に位置付けられ、現在の道徳の考え方の基礎を作った桂庵禅師。伊敷小学校校歌の歌い出しにも出てきます。1508年に伊敷仮屋の地で亡くなり、桂庵禅師の墓が残ってて、国の指定史跡になっています。この墓を守ってきたのが、墓の隣の上野家の歴代の皆さまです。 7月15日毎年恒例の桂庵禅師の墓前法要が行われ、位牌を預かる草牟田の光明禅寺の御住職の先導でお経があげ...
2022年 02月 13日 鹿児島県には公文書館が設置されていない関係で、明治四年の廃藩置県以降の鹿児島県庁が作成した公文書とみられるものが、県立図書館に「図書」として、黎明館に「史料」として所蔵されています。また、国立公文書館つくば分館にも鹿児島県内の村々の「竿次帳」が保管されています。この中にはさつま町関係のものも含まれていますが、あまり知られていません。 私はこのうち、県立図書館にある「金禄公債証書渡牒」(=以...
2022年 02月 05日 私の曽祖父の兄の除籍謄本に、藤崎俊満という人物がいて、ちょうど私の祖父の従兄にあたる方になります。祖父もあったことのないいとこでしょうし、特に私自身が聞いたこともない方です。明治35年生まれなので、祖父より1歳年上のいとこになります。 この俊満の死亡に関する事項を読んでいると、昭和3年、そして済南という地名があり、以前より済南事件の犠牲者か目撃者でないかと思っていましたので、考察してみるこ...
2021年 09月 29日 自民党総裁選挙が終わり、岸田文雄氏が新総裁に選ばれました。私の押した高市早苗候補は残念な結果でしたが、新総裁のもとでの党内の政策論議に期待したいと思います。さて、岸田氏が一度鹿児島に講演に来た時に、「祖母が鹿児島出身でありまして」と本人の口から話が講演のつかみとしてありましたが、私はその一言を聞き逃しませんでした。 Wikipediaで調べると、父方も母方も有名人のようで、ちょっと調べただ...
2021年 04月 05日 私のもとには、歴史調査の相談もございますが、よくお勧めしているのはgooglebooksです。本のなかに書いてある単語レベルで検索できます。本のタイトルではなく、膨大な本のデータのなかの「その一言」を探すのに便利です。かごしま探検の会の東川さんにも教えたら、驚いておられました。ただし、全ての本が検索対象ではないのですが、それでも十分に役立ちます。研究が進みます。Google ブックス(英名...
2021年 03月 10日 国立公文書館に鹿児島関係の公文書が収蔵されているということを以前書きましたが、明治12年当時の鹿児島県内の土地の所有者を示す「竿次帳(さおつぎちょう)」を所蔵されているつくば分館から本館に移送してもらい、研究されている鹿児島出身の方がいるので、見てもらいました。 西曽於郡松永村。霧島市隼人町松永になります。こちらが表紙。虫に食われて。ボロボロ。横から見たらこんな感じです。私の高祖父の名前を...
2021年 02月 22日 2027年は、1877年の西南戦争から数えて150年目。今から6年後になりますが、今から準備して取り組んでいく必要あります。 おそらくその年は、前年から再び西郷・大久保・幕末明治維新期がクローズアップされます。歴史雑誌で特集が相次ぎ、観光需要なども創出されるでしょう。もしかすると、記念番組・再現ドラマなども期待できるかもしれません。 私は、この年にあわせて「軍事史学会」の全国大会の誘致をし...
2021年 02月 20日 NHKファミリーヒストリーの西田敏行編。西田敏行の祖父・英吉が東京都渋谷で亡くなっていたのですが、なぜ渋谷にいたのかがわかりませんでした。鹿児島にいる歴史研究者の方が、たまたま・ダメもとで東京都公文書館の検索に入れてみたのです。 ここです。 東京都公文書館 情報検索システム 簡易検索 (tokyo.lg.jp) こんな感じです。ここで西田英吉は、海軍に勤めていたことがわかりました。同様に検...
2021年 02月 18日 先祖探しのお手伝いをされる行政書士さんのHPを見たらこのような記載がありました。鹿児島県で先祖探しをするなら『竿次帳』 (5senzo.net) 竿次帳とは、明治20年代の土地台帳成立前の土地の所有者が出ている台帳です。この方が、国立公文書館に行って、竿次帳を閲覧した感想が武士の戸籍名は「通称」か「実名」か? (5senzo.net)に書いてあります。 ということは、鹿児島県関係の公文書が...
2021年 02月 16日 最近ではYOUTUBEの場でも公文書館自信が発信している事例があります。また、県政広報番組で取り上げられた事例もあります。都道府県によって「公文書館」(こうぶんしょかん)とか「文書館」(もんじょかん)という名称になっています。 これを見れば、郷土館・歴史館とも違う、図書館とも違う役割を持つ「公文書館」の役割をご理解いただけるものと思います。・福井県文書館チャンネル (9) 福井県文書館チャ...
2021年 02月 15日 明治100周年事業のなかで、当時の金丸三郎知事は、東大人脈のなかの原口虎雄教授ら歴史研究者陣から、歴史の調査研究基盤の充実の提言を受け、鹿児島県維新史料編さん所がつくられ、以来50年以上にわたり、地道な調査研究が進んでいます。その研究成果の一覧表がこちらの県庁のHPからダウンロードできます。このような事業が引き続き残されるように私なりに努力します。鹿児島県/鹿児島県史料 (pref.kag...
2021年 02月 15日 鹿児島県立図書館のHPには「鹿児島県史料集」があり、歴代編纂した史料がPDFでダウンロードできます。これはかなり便利です。親切です。鹿児島県史料集 « 鹿児島県立図書館(本館) (pref.kagoshima.jp)
2021年 02月 14日 鹿児島県には県立公文書館がなく、明治維新150年のときに、県立公文書館を設置するいいタイミングであったのですが、パレード・イベントなどの一過性の事業に予算が使われてしまいました。その時期にあった歴史のシンポジウムでも他県の先生から「公文書館を作ってはどうか」とシンポジウムの公開の場で何度も苦言を呈されても、未だそのままです。 一方の鹿児島市は、歴史的公文書についてアクセスしやすい仕組みをつ...
2021年 02月 13日 鹿児島市の南林寺町にあった南林寺。その境内には広大な墓地があったと聞いています。大正年間に、鹿児島市の発展のために、広い土地を作るために墓地移転事業を実施しました。草牟田墓地・郡元墓地などを回ると、「・・・南林寺墓地より移転・・」と墓石に書いてあるものがあります。多くの皆様が墓石を移転させたことがわかります。 薬師に残る西郷家の墓(鹿児島市) | 明治維新と鹿児島みて歩き (kagoshi...
2021年 02月 13日 鹿児島市役所のHPで、歴史的公文書の保存・管理が進んでおり、目録がついています。目録はPDFで閲覧でき、PDFの中をさらにキーワード検索することができます。大正年間の公文書もあるようです。是非、ご利用ください。歴史的公文書の保存・管理|鹿児島市 (kagoshima.lg.jp)上記目録です。kobunshomokuroku020330.pdf (kagoshima.lg.jp)
2021年 01月 16日 廃藩置県により、これまで殿様から禄高をもらって生計を立てていた武士の生活が成り立たなくなりました。そこで、禄高に代わり、全ての華族・士族に対して公債(いわば国債みたいなもの)を交付して、当面の生活の維持のために年限を区切って利息が支給され、手元資金が出るようにしました。 この交付記録が「金禄公債證書渡牒」です。鹿児島県立図書館では「金禄公債証書渡牒」(きんろくこうさいしょうしょとちょう)で...
2020年 09月 18日 35年前の秋。私が小学6年生の秋のことです。夏の自由研究にて始めた天皇家の系図づくりが夏休みを過ぎても終わらず、必死になっておりました。天照大神から始まり、神武天皇につながり、それから124代。その当時の天皇陛下である昭和天皇ご一家につながる系図です。とにかく大きいサイズです。天皇家から分かれた賜姓皇族の橘氏・源氏・平氏の系図も含まれ、さらにそこから分かれていった武士軍団の系図も含みます。...
2020年 09月 13日 太平洋のど真ん中のハワイ。ここにあるハワイ大学に鹿児島関係の本がたっぷりあります。 実は、原口泉県立図書館長のお父様の原口虎雄先生が生前構えていた西伊敷の「童虎山房」。ここに数千冊の本があり、亡くなられた後に整理をされ同じ本が複数あったものをハワイ大学と奄美市の奄美博物館に寄付されたとのことです。 わざわざ日本まで来なくても東アジアのことがわかるようにとの思いでハワイ大学に寄付されたそうで...
西伊敷の祭り=銀河ロード祭り大盛況に.. このところ、西伊敷の夏祭...
国立公文書館にある鹿児島県の資料「竿.. 国立公文書館に鹿児島関...
西伊敷の店に買い物に 挨拶まわりを...
金禄公債証書渡牒よりさつま町部分人名 鹿児島県には公文書館が...
行ってみよう!小松帯刀の子孫の店 東京出張のときの写...
藺牟田郷の郷士の系図を見に行く 薩摩川内市の藺牟田のコ...
伊敷にあったお城・伊敷城跡 下伊敷の伊邇色神社、伊...
思い出の場所 先週西伊敷をチラ...
1968年当時の「20年後のかごしま」 1968年(昭和...
親学(オヤガク)の推進と鹿児島県家.. 26年4月より施行...